ツイッターのダイレクトメールで、負けが込んできた時に、どうやってメンタルを立て直してきたのかという質問がありましたので、今回はこのことを記事にしていきたいと思います。
当サイト管理人も、順調に勝ちを重ねている最中、もう1万円利益を積み上げようとして、100万円以上、ぶっこいてしまった経験があります。
大きな損失を前にすると、どうしても「戻ってきて欲しい」という気持ちが「損切をしなければならない」という理性を上回り、気が付いた時には取り返しがつかない状況になって、最終的にはぶん投げということになりました。
しばらくメンタルが崩壊し、自分を責めた記憶があります。
目次
トレードで大きな損失を前にすると、メンタルの立て直しは困難
こうした経験を何度もしてきた私の結論から言いますと、「メンタルは立て直せません」です(笑)
大きな損失を被ったり、大きな含み損を抱えて、恐怖と不安の渦の中にいるトレーダーに第三者の目から妥当なことを言っても、まず聞くことは少ないです。
サイト管理人が掲示板に第3者の立場でテクニカル的な見地を投稿しても、反対側でポジションを取っている人は、まず聞き入れられることはありませんでした。
トレードにおけるマネーマネジメントの重要性はわかっているけど・・・
「マーケットの魔術師」に出てくる伝説的なトレーダー、マーティ・シュワルツさんがトレードで最も重要なことは何ですかというインタビュワーからの問いに対し、
「マネーマネジメント・マネーマネジメント・マネーマネジメント。成功した人は誰でも同じことを言うはずだ。」
と答えたそうです。
相場に対峙するトレーダーにとって、凄く本質を突いた言葉だと思いますが、中々できないのが現実だと思います。
サイト管理人も相場の世界に足を踏み入れた駆け出しの頃、思いっきりぶっこいて500万円やられました。
「やられた時はロットを落とせ」
「資金に対して2%以上のリスクを賭けるな」
こういったことは、知らないからできないのではありません。
実際、頭の中では分かっている人がほとんどです。
何故?できないのか?
人間は大きな損失を前にすると、頭でわかっている行動を起こせなくなるからです。
また、大きな損失を確定させた直後も同じです。
「損失を取り返そう」
こう考えた人間は、理性的な行動が出来なくなり、エッジの効かない時でも平気で大きなロットで勝負してさらに負けてしまいます。
トレードで理性的に戦うためには、大きな損失を出さない工夫が必要です。
トレードで大きな損失を出さないためには、負けるイメージも必要
大きな損失を出さないためにはロット管理をキチンとしなければなりませんが、具体的にどうすればいいか。
殆どの人間は、トレードをする前に目論みが外れて損をすることを考えていません。
勿論、損をするイメージばかりではダメですが、少しくらい損をするイメージを持っていた方が慎重には入れますし、ロットも身の丈にあったロットで戦うようになります。
エントリーする前に「損をするかもしれない」
とすこし考える訳です。
そうすると、もう少しロスカットの値幅を少なくできるところまで待とうとかブレイクに飛びつく前に、本物かフィルタに掛けようといった考えができるようになるはずです。
その時に、何度か良いチャンスも逃すでしょう。
そこで、何故、チャンスに気付けなかったのかを研究し、フィードバックさせていく。
トレーダーとしても成長しやすいですよね。
トレードで負けるイメージを持つのはエントリーまで
ただ、やってはいけないことがあります。
この損をするイメージは、エントリー後は持たないようにしなくてはなりません。
それを持ってしまうと、資金を減らすのが怖くなり、適正なリスクを賭けられず、ちょっと目論見と逆方向に行っただけで薄利で利益確定をしたり、ちょっと含み損を抱えると不安になって撤退してしまう損切貧乏になってしまいます。
入る前に「損をするかもしれない」
入った後は「ルールに従わなくてはならない」
要はメンタルですが、こういったちょっとした心掛けだけで、トレード結果は大きく違ってきます。
トレードで負けが込んできた時に気を付けること・まとめ
いかがでしたでしょうか。
トレードで負けが込んできた時に気を付けることについて、サイト管理人の経験談を交えて実践的なことを書いていきましたが、核心を突いている所もあったと思います。
トレードでメンタルをやられないためには、普段からマネーマネジメントに気を付ける必要があります。
そのマネーマネジメント・ルールも、連敗が続いたり、大きな損失を出したりすると、実行できないのも人間です。
大きな損失で決定的な敗北を喫さないためにも、マネーマネジメント・ルールを淡々と執行できる心掛けが重要だと思います。